ブセファランドラは、ボルネオ島原産の美しい陰性水草で、水中で花が咲くユニークな特徴を持つ人気種です。本記事では、初心者でも失敗しないブセファランドラの育て方を、光量や水質などの基本条件から、流木や石への活着方法、株分けによる増やし方、コケ対策まで網羅的に解説します。
低光量でCO2添加なしでも育つ丈夫な性質を活かし、美しいレイアウトを楽しむための実践的なテクニックをご紹介しますので、ブセファランドラ育成に必ずお役立ていただけます。
この記事の結論

最初にこの記事の結論からお伝えします。ブセファランドラの増やし方、育て方で最も大事なのは栄養です。液肥を利用して栄養をたっぷり与えればブセファランドラはすくすくと育ちます。私は一週間に一度ぐらいのペースで液肥を与えています。強い光や二酸化炭素は必要ありません。逆に栄養が少ないと溶けたり葉っぱが抜け落ちてしまいます。

上記の画像は私がブセを育てている60センチ水槽の画像です(コケが生えていてすみません笑)。クダガンやブラウニーゴースト、グリーンベルベットが入っています。ちなみにほとんどがクダガンで水槽の半分ぐらいを埋め尽くしています。
光量は中国製のLEDライトでとても弱いです。二酸化炭素はなしですが外部フィルターを使っているためphは中性から弱酸性だと思います。この環境でブセはぐんぐん育っています。毎日のように新芽を伸ばしています。

この水槽だけ異常に成長していて謎だったのですが、一つ違うところがありました。それは、ドジョウやコリドラスのために冷凍赤虫を与えていたのです。この栄養がブセをすくすくと育てていったのではないでしょうか?そう考えた私は、更に栄養を与えることにしました。
液肥を追加

私はリキダスとハイポネックスという、二種類の園芸用肥料を水槽に投入しました。ハイポネックスは60センチ水槽に3ミリリットルほど、リキダスは2ミリリットルほど入れました。私は一週間に一度ぐらいのペースで液肥を与えています。水草に害はありませんが、中に入っているエビなどを考慮して少なめに添加しました。

結果、ブセは前にもましてものすごいスピードで増殖しました。ブセだけでなく、ミクロソリウム本ナローや、マツモやウィローモスまでボーボーに成長しだしました。
他にもイニシャルスティックのような固形肥料も非常に有効です。ただし、固形肥料を使う場合は砂やソイルにブセファランドラを埋める必要があります。
ブセファランドラ育成の注意

ブセファランドラ育成には一つだけ注意点があります。それはコケに弱いことです。特にソイルを使っているとコケまみれになる可能性があるため、プロのブセファランドラのブリーダーは酸処理した大磯砂を使っているそうです。私は富士砂という園芸用の砂を使っています。
これは実は溶岩砂利と全く同じ材料なのですが、2リットルたったの400円で買えます。phが中性から弱酸性に保たれますし、ホームセンターに行けばどこでも売っています。
ブセファランドラは活着は必要か?

ブセファランドラは植え替えに強く、活着はとくに必要ありません。私の水槽内にはたくさんのクダガンが生えています。植えたり活着させてもドジョウがいたずらして引っこ抜いてしまうため、水槽中に転がっているのですがどんどん増え続けています。
ただ、以前見たYouTubeの動画によりますと、根っこの部分だけ埋めると根から地中の養分を吸収して成長が早くなるため、軽く埋めたほうがいいみたいです。
水温について
水温は私の場合25度で飼育しています。ブセは飼育者によって言っていることが全く違うので適正水温が何度なのかよくわからないです。以前直接お話を伺った方は27度ぐらいまでならいけると言っていました。私の環境では23度より25度のほうが成長が早かったです。ちなみに屋外で飼育していたこともあったのですが問題なかったです。
まとめ

このように、ブセファランドラを始めとする陰性水草は、実は意外と大量に栄養分を吸収していることが判明しました。水草用の液肥は高いですが、リキダスとハイポネックスで代用できるのでほぼノーコストです。
私はリキダス2cc、ハイポネックス3ccぐらいの量を、一週間に一度ぐらいのペースで液肥を与えています。
ブセファランドラの基本情報と特徴
ブセファランドラは、インドネシアのボルネオ島を原産とするサトイモ科の水草で、渓流域の岩や流木に活着して自生しています。2006年頃から注目されるようになり、現在では100種類以上の品種が知られています。クリプトコリネに似た葉を持ちますが、クリプトコリネのように葉が溶けることがないため、アクアリウムのレイアウトに非常に人気があります。
ブセファランドラとは
ブセファランドラは、ボルネオ島の渓流域という特殊な環境に自生する固有種で、水中でも陸上でも生育できる両生植物です。最大の特徴は水中で白い花を咲かせることで、他の水草ではあまり見られない神秘的な光景が楽しめる点が魅力です。
葉の形状や色合いは品種によって多様で、濃い緑色からブラウン、赤みがかった色まで様々なバリエーションがあります。クダガン、グリーンウェービー、ブラウニーゴーストなど人気品種が多数存在し、コレクション性も高いです。
葉の表面にはラメのようなキラキラとした光沢があり、これが水中で美しく輝くことから多くのアクアリストに愛されています。成長速度は非常に遅く、月に1枚から2枚程度しか新しい葉を展開しないため、頻繁なトリミングが不要で管理が楽な点も初心者に向いています。
育成に必要な環境条件
ブセファランドラの育成に必要な基本的な環境条件を表にまとめました。これらの条件を満たすことで、初心者でも美しく育てることができます。
| 項目 | 適正範囲 | 備考 |
|---|---|---|
| 水温 | 20度から26度 | 渓流域原産のため低めを好む |
| pH | 5.0から7.5 | 弱酸性から中性が理想 |
| 硬度(GH) | 0から6 | 軟水から中硬水を好む |
| 光量 | 低光量から中光量 | 30cm水槽で500ルーメン以上 |
| CO2 | なくても可 | 添加すると成長促進 |
| 照明時間 | 6から8時間 | 長すぎるとコケが発生 |
ブセファランドラは渓流域に生息している植物のため、きれいでよくろ過された水と良好な水流を好みます。ろ過が成熟した安定した環境を用意することが育成成功の鍵です。
日本の水道水の多くは中硬水なので、何も調整しなくてもGH0から6をキープできていることが多いですが、硬度の高すぎる水道水を使っている場合はイオン交換樹脂を使ったフィルターや濾過材を使用することをおすすめします。水温管理では、冬は加温、夏は保冷を行って常に20度から26度の水温帯を維持できるように心がけましょう。
ブセファランドラの育て方のポイント
ブセファランドラを美しく育てるためには、光量と水質の適切な管理が重要です。陰性水草であるため、強すぎる光は避け、安定した水質を保つことで健康に成長します。ここでは育成の具体的なポイントを解説します。
光量と水質の管理方法
ブセファランドラは弱い光でも育つ陰性水草の一種なので、光量はそこまで必要ありません。弱い光を7時間程度照射することがきれいに育成するポイントで、強すぎる光はコケの原因になるため注意が必要です。
水槽サイズ別の最低光量の目安は、30センチメートル水槽で500ルーメン以上、45センチメートル水槽で1200ルーメン以上、60センチメートル水槽で1000ルーメン以上、90センチメートル水槽で1500ルーメン以上です。
通常は低光量で育成できますが、品種によっては光量を強くすると良い色を引き出せることがあります。高光量で育てると葉の色が濃くなり、低光量では淡い色合いになる傾向があります。水質管理では、軟水から中硬水までの領域で育つため、GH0から6を目指して水質調整しましょう。
pHは弱酸性から中性の5.0から7.5が適正範囲です。水流は適度に確保し、よくろ過された清潔な水を保つことが大切です。定期的な水換えを行い、汚れの少ない安定した環境を維持することが美しく育てるコツです。
CO2添加と肥料の必要性
ブセファランドラはCO2添加なしでも育てられる丈夫な水草ですが、CO2を添加すると着色を引き出し成長を早めることができます。CO2添加の目安は1滴3秒程度で、発酵式やボンベ式など様々な方法があります。
成長速度の遅い水草のため、CO2を添加しないと数を増やすことが難しくなるので、早く増やしたい場合はCO2添加をおすすめします。肥料に関しては、ブセファランドラの仲間は肥料が不要な種類が大半です。成長が遅い水草のため、肥料添加をするとコケがつきやすくなってしまう可能性があります。
基本的には無肥料で育成し、どうしても成長が悪い場合のみ液体肥料を少量添加する程度にとどめましょう。中程度の硬度で成長が早まるため、GH5から7を維持するとより良い結果が得られます。
GHが低い場合は専用の栄養剤を使用することをおすすめします。底床については、基本的にレイアウト素材に活着させるのであまり気にする必要はありませんが、一緒に入れたい生体や水草に合わせて底床を選びましょう。
ブセファランドラの活着方法とトリミング
ブセファランドラは流木や石などに活着させることができ、これが最大の魅力の一つです。活着させることで自由にレイアウトを変更でき、美しい群生を作ることができます。ここでは具体的な活着方法と増やし方を解説します。
流木や石への活着のやり方
ブセファランドラを流木や石に活着させる方法は、糸やテグスで巻きつけるのが基本です。美しく仕上げるポイントは、ブセファランドラの前後を確認してから活着させることで、葉の向きを揃えることで見栄えが格段に良くなるのが重要です。まず、伸びた根っこをカットします。
伸びた根は活着しないので切ることで、新しく生えてきた根が活着するようになります。この根っこの断面を流木や石に乗せて、糸で巻き付けます。2ヶ月から3ヶ月で活着が完了します。初心者の方の場合は、自由に配置換えや取り出しができるよう、小さな石や流木などに活着させておく方法がおすすめです。
ただし、ブセファランドラの魅力は群生しているのが何よりの魅力なので、大きいサイズの流木や大きめな石に数株まとめて活着させるのもおすすめです。流木の折れや剥がれをブセで隠す、どの面を正面に使うか考えておく、大型株は低い位置から活着させ活着面を増やす、複数株を使う場合同種を活着させるなどの工夫をすると、より美しいレイアウトが完成します。
株分けによる増やし方
ブセファランドラは根茎を切り分ける「株分け」で増やします。切り分けて流木や石に巻き付ければ成長していき、また成長したら根茎を切り分けるを繰り返し行うことで、どんどん増やすことができます。株分けの際は、葉、茎、根の3セットがある状態で、メインの茎をハサミやカッターなどで切り分けることが重要で、本種は丈夫なのであまり気にせずトリミングして大丈夫です。
トリミング方法としては、ブセファランドラは通常、塊で販売されていますが、成長を促すためにはスペースを確保することが重要です。古くなった葉はトリミングしてスペースを空けるようにしましょう。
これによって新しい芽の成長を促すことができます。成長スピードが遅い水草ですので、ウィローモスやロタラのようにトリミングに追われることはないため、基本は伸ばしっぱなしですが、ほどよく増え始めたらトリミングしています。活着後ブセが成長してきたらカットして新たな株を作り流木や石に活着させ、この作業を繰り返すことでブセを簡単に増やすことができます。水上葉で育てると成長が早くなるため、陸上で育ててから水中に沈めるようにすると溶けるリスクが減ります。
ブセファランドラ育成の注意点とコケ対策
ブセファランドラは丈夫な水草ですが、環境が合わないと葉が溶けたり、コケが付着したりすることがあります。ここでは、よくあるトラブルとその対策方法を解説します。適切な管理を行うことで、これらの問題を防ぐことができます。
溶けるトラブルの原因と対策
ブセファランドラの葉が溶ける主な原因は、水質の急変、高水温、水の汚れです。渓流域に生息している植物のため、汚れの少ない安定した環境を好み、水質が急変したり水温が高すぎたりすると葉が溶けることがあるので注意が必要です。
導入時は特に水合わせを丁寧に行い、水温や水質の差を小さくすることが大切です。水上葉で販売されているものを購入した場合、そのまま水中に沈めると環境の変化で溶けることがあるため、できれば陸上で育成してから沈めるようにすると溶けるリスクが減ります。
また、陸上で育てる時に増やせればさらにリスクが減ります。水温は20度から26度を保ち、特に夏場の高水温に注意しましょう。水温が28度を超えると葉が溶けやすくなります。ろ過をしっかり効かせて、常に清潔な水を保つことも重要です。定期的な水換えを行い、水質を安定させましょう。根茎をソイルに埋めると腐敗することがあるため、根茎は必ず露出させて活着させることが大切です。
コケを防ぐ管理のコツ
ブセファランドラは成長が遅いため、葉にコケが付着しやすい傾向があります。コケを防ぐためには、光量と照明時間の適切な管理が最も重要です。
照明時間は6時間から8時間程度に抑え、長時間の照明はコケの原因になるため避けること、また強すぎる光もコケの発生を促すので弱めの光で管理するのがポイントです。肥料の添加はコケの原因になるため、基本的には無肥料で育成しましょう。エサの与えすぎも水質悪化とコケの原因になるため、控えめにすることが大切です。
コケ取り生体としてヤマトヌマエビやオトシンクルスを導入すると、葉に付着したコケを食べてくれるため効果的です。
特にヤマトヌマエビは黒髭コケにも効果があります。ただし、餌が足りないと柔らかい新芽を齧ることがあるため、コケが少ない水槽では注意が必要です。定期的な水換えを行い、硝酸塩やリン酸塩の蓄積を防ぐこともコケ対策として有効です。水換えは週に1回、水量の3分の1程度を交換するのが目安です。すでにコケが付着してしまった場合は、歯ブラシなどで優しく擦り取るか、コケが付いた古い葉をトリミングで除去しましょう。
まとめ
ブセファランドラは、ボルネオ島原産の美しい陰性水草で、低光量でCO2添加なしでも育てられる初心者向けの丈夫な種類です。水中で白い花を咲かせるユニークな特徴を持ち、葉の表面のラメのような光沢が水中で美しく輝きます。育成に必要な環境条件は、水温20度から26度、pH5.0から7.5、硬度GH0から6の軟水から中硬水で、渓流域原産のため清潔でよくろ過された水を好みます。
光量は低光量から中光量で十分で、弱い光を7時間程度照射することがきれいに育成するポイントです。照明時間が長すぎたり光が強すぎたりするとコケの原因になるため注意が必要です。CO2添加はなくても育ちますが、添加すると着色を引き出し成長を早めることができます。成長速度が遅いため、早く増やしたい場合はCO2添加をおすすめします。肥料は基本的に不要で、添加するとコケがつきやすくなるため無肥料で育成しましょう。活着方法は、流木や石に糸やテグスで巻きつけるのが基本で、ブセファランドラの前後を確認してから活着させることで見栄えが格段に良くなります。
伸びた根はカットし、根の断面を流木や石に乗せて巻き付けると2ヶ月から3ヶ月で活着します。増やし方は株分けで、葉、茎、根の3セットがある状態で根茎をカットして新たな株を作ります。古くなった葉はトリミングしてスペースを空けることで新しい芽の成長を促すことができます。トラブル対策としては、葉が溶ける原因は水質の急変、高水温、水の汚れなので、導入時は丁寧な水合わせを行い、水温は20度から26度を保ち、定期的な水換えで水質を安定させることが重要です。
根茎をソイルに埋めると腐敗するため必ず露出させましょう。コケ対策は、照明時間を6時間から8時間に抑え、弱めの光で管理し、肥料は添加せず、コケ取り生体としてヤマトヌマエビやオトシンクルスを導入することが効果的です。ブセファランドラは成長が遅いため頻繁なトリミングが不要で管理が楽な点も初心者に向いており、適切な環境を整えれば長期間美しい状態を保つことができます。品種によって葉の形状や色合いが異なるため、コレクション性も高く、水草レイアウトのワンポイントとして非常に人気があります。本記事で紹介した育て方のポイントを実践することで、初心者でも美しいブセファランドラを育てることができるでしょう。

このように、ブセファランドラを始めとする陰性水草は、実は意外と大量に栄養分を吸収していることが判明しました。水草用の液肥は高いですが、リキダスとハイポネックスで代用できるのでほぼノーコストです。
私はリキダス2cc、ハイポネックス3ccぐらいの量を、一週間に一度ぐらいのペースで液肥を与えています。
参考文献・ソース
1. AQUALASSIC「ブセファランドラの上手な育て方」
2. THE 2HR AQUARIST JAPAN「ブセファランドラの育て方」
10. たなごGo!「ブセファランドラの『株分け・増やし方』わかりやすく紹介します!」


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