ブセファランドラ クダガンは、青黒い葉に赤っぽい茎が美しい陰性水草で、ボルネオ島原産の人気品種です。細長くウェーブがかかったクリプトのような形状をしており、葉にラメが入り白い花も咲かせる魅力があります。この記事では、初心者でも実践できる基本の育成方法から、メタリック感を引き出す上級テクニック、株分けによる増やし方や入手方法まで徹底解説します。
ブセファランドラ クダガンの育成難易度

| 私がクダガンを育成している環境 | 60cm水槽(コリドラス1匹とドジョウ2匹・エビ多数) |
| ライト | 普通のLEDライト(あまり明るくない) |
| 低床 | 富士砂(溶岩砂利と同じ) |
| 二酸化炭素 | なし |
| 水温 | 25度 |
| フィルター | 外部式 |
| 液肥 | ハイポネックス6cc・リキダス2ccを一週間に一度 |
ブセファランドラ クダガンの育成難易度は、ブセファランドラの中では最も簡単です。ただし、ブセファランドラ自体が普通の水草とちょっと違っているので注意しましょう。
私の感覚として、ブセファランドラは二酸化炭素や光量よりも液肥を必要としていると感じます。液体肥料をたっぷりと与え、ろ過の効いた水槽で魚といっしょに飼育しているとものすごいスピードで増えていきます。ブセは新しい水を好むと言われていますが、私の環境では新しい水よりも1年ぐらい魚を飼育している水槽のほうが増えやすい感じがしました。
一方で、生体を入れずにブセだけで育成しようとするとうまくいきませんでした。

特に、ハイポネックスとリキダスという園芸用肥料を毎週与えるようになってからものすごく成長スピードが早くなったため、液体肥料を添加することはおすすめです。
また、コケに弱いので栄養系ソイルよりも溶岩砂利や赤玉土などの栄養が入っていない低床を使うのがおすすめです。玄人は酸処理した大磯砂を使っているそうです。
育成難易度の総合評価
ブセファランドラ クダガンは、サトイモ科ブセファランドラ属に属する陰性水草で、学名をBucephalandra sp. ‘Kedagang’といいます。育成難易度は5段階中2で、比較的育てやすいとされています。2006年頃から注目され始めた水草で、クリプトコリネに似た葉を持ちながら、クリプトコリネのように葉が溶けることがないため、アクアリウムのレイアウトに人気があります。
葉長は2センチから4センチ程度で、水中で10センチと非常に小型に収まります。中景のワンポイント差し色として植栽するのにおすすめで、細長くウェーブがかかった形状が特徴的です。成長速度は非常にゆっくりとしており、じっくりと育てる楽しみがあります。長期育成が可能で、環境が合えば水中で白い花を咲かせることもあります。
| 項目 | 詳細 |
|---|---|
| 名前 | ブセファランドラ クダガン |
| 学名 | Bucephalandra sp. ‘Kedagang’ |
| 科名 | サトイモ科ブセファランドラ属 |
| 育成難易度 | 5段階中2(比較的易しい) |
| 二酸化炭素添加量 | 3秒1滴(無添加でも可) |
| ソイル | 吸着系ソイル推奨(貧栄養が望ましい) |
| pH | 弱酸性から中性(5.0から7.5) |
| 光量 | 低光量から中光量(500lmから1200lm) |
| 肥料 | 貧栄養推奨(過度な施肥は避ける) |
| 植栽位置 | 中景、ワンポイント |
| 成長速度 | 非常に遅い(ゆっくり) |
初心者でも育てられるか
ブセファランドラ クダガンは、陰性水草のため低光量CO2無添加でも育成可能で、初心者にもおすすめです。育成簡単で低光量でも大丈夫で、二酸化炭素なしでも育ちます。丈夫な水草として知られており、活着する性質があるため流木や石に固定して楽しめます。
ただし、成長が非常に遅いためコケ類に対しては脆弱な特性があります。成功するためには、安定した環境を長期間維持することが大切です。ろ過が成熟した安定した環境を好むため、水槽を立ち上げてから2ヶ月から3ヶ月経過し、環境が安定した後に植え付けることをおすすめします。環境が整えば、初心者でも十分に美しく育てることができます。
二酸化炭素、液肥、ソイルは必要か
CO2添加の必要性と添加量
ブセファランドラ クダガンの育成において、CO2添加は必須ではありません。CO2無添加でも育つが、添加すると成長が促進され葉色の発色が向上する特性があります。CO2を添加すると生長スピードが格段に上がり、より美しく早く育ちます。一般的な添加量としては、3秒に1滴が目安とされています。
じっくりと生長を楽しみたい方は無添加で育成、レイアウト完成を早めたい方は添加して育成することをおすすめします。美しく育てるにはCO2を添加とソイル底床が成長促進効果もあり、より美しく早く育ちます。ただし、CO2無添加でも十分に美しく育てられるため、初心者の方はまず無添加から始めるのが良いでしょう。
| 設備 | 必要性 | 理由 |
|---|---|---|
| CO2添加 | 推奨だが必須ではない | 成長促進、発色向上 |
| 添加量 | 3秒1滴 | 過度な添加は不要 |
| 添加なし | 育成可能 | 成長は遅いが問題なし |
底床と肥料の選び方
底床については、吸着系ソイルを使用すると良いとされています。弱酸性の軟水が作れて、栄養があまり含まれていない吸着系ソイルの使用が効果的です。ブセファランドラは貧栄養をキープすることがCO2無添加育成のポイントとなります。栄養系のソイルを使わない方がクダガンをきれいに育てられます。
肥料については、過度な施肥は避けるべきです。栄養と光量があったほうが良いのですがコケの原因にもなるので注意が必要です。ハイブリッドソイル底床がおすすめで、成長の早い浮草を入れることで余分な栄養分を吸収させることができます。貧栄養環境を維持することが、コケを発生させずに美しく育てる秘訣です。水換えを定期的に行い、余分な栄養分を除去することが基本となります。
適温、適するpHは
最適な水温範囲
ブセファランドラ クダガンの育成には、20度から28度の水温が適温とされています。多くの情報源では20度から26度を推奨しており、少し冷たい水(21度から26度)を好む傾向があります。水温の目安は約20度から約26度で、冬は加温、夏は保冷を行って常にこの水温帯を維持できるように心がけましょう。
水温は23度前後が理想的とされ、この温度帯を維持することでコケの発生も抑えられます。熱帯魚との混泳を考えると、22度から26度前後に設定するのが最も無難な選択です。夏場は水温上昇によるダメージを受ける可能性があるため、クーラーやファンで水温管理を行うことが推奨されます。水換え時も同じ水温の水を使用することで、ストレスを最小限に抑えられます。
| 水質項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| 水温 | 20度から28度 | 22度から26度が理想的 |
| pH | 5.0から7.5 | 弱酸性から中性 |
| 硬度(GH) | 0から6 | 軟水から中硬水 |
水質とpHの管理
水質については、弱酸性から中性(pH5.0から7.5)が望ましいとされています。多くの情報源ではpH5.5から7.5を推奨しており、pH6.0から7.5が適切とする意見もあります。弱酸性の軟水をキープすることがCO2無添加育成のポイントです。
硬度については軟水から中硬水が最適とされ、GH(総硬度)0から6程度が理想的です。日本の水道水の多くは中硬水なので何も調整しなくてもGH0から6をキープできていることがあります。硬度の高すぎる水道水を使っている人はイオン交換樹脂を使ったフィルターや濾過材を使用することをおすすめします。きれいでよくろ過された水、良好な水流を好むため、程よい水流を作ることも大切です。安定した環境を長期間維持することが美しく育てる鍵となります。
ブセファランドラ クダガンの育て方
光量と照明の管理
ブセファランドラ クダガンは陰性水草のため、低光量から中光量で育成可能です。弱い光を7時間程度照射することがきれいに育成するポイントとされています。陰性水草のため、強い光は必要ありません。よほど変なライトや家庭用照明器具を選ばなければ、最低値はクリアできます。
水槽サイズ別の必要光量は、30センチ水槽で500lm以上、45センチ水槽で1200lm以上、60センチ水槽で1000lm以上、90センチ水槽で1500lm以上が目安です。照射時間や直射日光を避けることが重要で、照射時間は7時間から10時間程度を維持すると良いでしょう。高光量では葉色のメタリック感が増しますが、藻類の発生に注意が必要です。葉が小さくなったり、白飛びする、赤くなる場合は光が強すぎるのでライトの明るさを落としたり、レイアウト変更で影を作るといった工夫が必要です。クダガンは特に光が強いと葉が白焼けしたり、小さくなるので注意が必要です。
| 水槽サイズ | 必要光量 | 照射時間 |
|---|---|---|
| 30センチ水槽 | 500lm以上 | 7時間から10時間 |
| 45センチ水槽 | 1200lm以上 | 7時間から10時間 |
| 60センチ水槽 | 1000lm以上 | 7時間から10時間 |
| 90センチ水槽 | 1500lm以上 | 7時間から10時間 |
活着方法と植栽位置
ブセファランドラ クダガンは活着する水草なので、流木や石に固定して育成します。元から生えている古い仮根はカットして、流木や石にモスコットンやテグスで巻きつけ活着させる方法が基本です。新しく生えてきた仮根が活着するため、元々生えていた根は短くカットします。
植栽位置は中景がおすすめで、ワンポイントとして配置すると効果的です。水中で10センチと非常に小型に収まるため、中景の差し色として植栽するのに最適です。項芽を傾斜状に揃えて植えると視覚的効果が高いレイアウトになります。活着済なので初心者の方にもおすすめです。水流があるところに設置することで、より健康的に育ちます。
株分けと増やし方
株分けの適切なタイミング
ブセファランドラ クダガンは株分けで増やすのが基本です。成長が遅いので時間はかかるが、株分けは比較的簡単とされています。成長したブセファランドラの茎をカットして新たに石や流木に活着させて増やします。コツはカットする前に充分に成長させてから分けることです。
株分けが可能な状態は、一つの株が複数分岐して成長している状態です。活着元に新芽が出ており、カットした側の株にも根が出ていれば問題なく株分けできます。葉っぱを2枚から3枚を残し、根っこ部分(通称イモ)から根が3本ほど残る状態にして株を切り分けることで増やすことができます。葉っぱも根も多い方が増殖に成功させやすく、逆に葉っぱが少なく、根っこも短かったり、少ないと株分けに失敗するので注意してください。キチンと育てると一年で株分けを行うと倍以上に増やすことができます。
活着のコツと管理方法
株分けしたブセファランドラは、それぞれ流木や石に活着させます。極力株を傷つけない様にカットし、モスコットンやテグスで固定することが大切です。後は株分けしたブセファランドラをそれぞれ流木や石に活着させれば完成です。
活着後の管理方法として、水換えは3日に1回程度行うことが推奨されます。頻繁な植え替えを避けることが重要で、環境を安定させることが美しく育てる秘訣です。成長が非常に遅いため、焦らずじっくりと育てることが大切です。安定した環境下で長期育成することで、徐々に株が大きくなり、美しいメタリック感のある葉を展開していきます。
よくあるトラブルと対処法
コケの発生原因と予防策
ブセファランドラ クダガンは成長が非常に遅いため、コケ類に対して脆弱です。コケが生えない飼育環境を作ることが最大のコケ対策とされています。コケが生える原因を根本から改善しない限り、コケ問題は繰り返し発生します。
予防策として、照射時間や直射日光を避けること、水温は23度前後に保つこと、苔取り生体を入れること、程よい水流を作ること、ハイブリッドソイル底床を使用すること、成長の早い浮草を入れることが挙げられます。光量を控える、水換え頻度を上げることや、水槽サイズに対して適正な濾過を用いると良いです。糸状苔にはヤマトヌマエビ、スポットゴケにはラムズホーンやオトシンクルスが効果的です。コケ対策として、ヤマトヌマエビやオトシンクルスなどのコケ取り生体を入れるのが非常に効果的です。一度コケ被害(特に黒髭苔)に遭うと成長も遅くなり、完全に元の美しかった頃の葉に戻りません。できる限りコケを予防することと、生えた時に被害を抑えるべく苔取り生体を常備しておくのが良いでしょう。
葉が白焼けする場合の対策
ブセファランドラ クダガンの葉が白焼けする原因は、光量が強すぎることです。クダガンは特に光が強いと葉が白焼けしたり、小さくなる特性があります。葉が小さくなったり、白飛びする、赤くなる場合は光が強すぎるサインです。
対策としては、ライトの明るさを落としたり、レイアウト変更で影を作るといった工夫をする必要があります。照射時間を短くすることも有効で、7時間程度に抑えると良いでしょう。陰性水草のため、強い光は必要ありません。低光量から中光量で十分に美しく育てられます。環境を安定させ、頻繁な植え替えを避けることも重要です。適切な光量管理により、美しい青黒い葉とメタリック感を維持できます。
ブセファランドラ クダガンの入手方法
販売価格と相場
ブセファランドラ クダガンの販売価格は、1株あたり約2145円から5400円程度が相場となっています。Yahoo!ショッピングでは1株2145円から、楽天市場では1株2680円から5400円程度で販売されています。組織培養ミニカップは5940円程度で、活着済み流木付きは3950円程度です。
価格はショップや販売形態によって変動しますが、組織培養カップの1-2-GROWシリーズやトロピカ社、アクアフルール社の製品が人気です。組織培養で育てられた水草は完全無農薬で、エビにも安心です。Yahoo!オークションでは落札相場が確認でき、個人間取引も活発です。株の大きさや葉の枚数によって価格が変動するため、サンプル画像よりも多いまたは少ない等はご了承ください。送料は別途必要な場合が多く、合計金額が一定額以上で送料無料になるショップもあります。
| 販売形態 | 価格帯 | 備考 |
|---|---|---|
| 1株 | 2145円から5400円 | サイズや状態により変動 |
| 組織培養ミニカップ | 5940円程度 | 無農薬、安心 |
| 活着済み流木付き | 3950円程度 | 初心者におすすめ |
| トロピカポット | 2680円から4499円 | 無農薬 |
購入できる場所
ブセファランドラ クダガンは、ネット通販と実店舗の両方で入手可能です。ネット通販では楽天市場、Yahoo!ショッピング、Amazon、専門のアクアリウムショップのオンラインストアなどで購入できます。チャーム、ビーシュリンプ市場、ペットバルーンなど、複数の有名ショップで取り扱いがあります。
実店舗では、アクアリウム専門店や大型ペットショップで購入可能です。実店舗のメリットは実物を確認してから購入できる点で、葉の状態や色合いを直接チェックできます。一方、ネット通販は品揃えが豊富で、価格比較がしやすく、自宅まで配送してもらえる利便性があります。組織培養カップは無農薬で害虫や病原菌のリスクがなく、初心者にもおすすめです。購入時は株のサイズや葉の枚数を確認し、自分の環境に合った状態のものを選びましょう。活着済みの商品もあるため、初心者の方はそちらを選ぶと手軽に始められます。
参考文献
ブセファランドラの育て方 – THE 2HR AQUARIST JAPAN
ブセファランドラ クダガンの成長記録2ヶ月 – ダイソー ガラスポッド
ブセファランドラ、クダガンをきれいに育てる方法を解説 – はむたね
ブセファランドラ クダガンの育て方と水質条件 – アクアリウムTIPS


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