ロタラマクランドラは、水中の薔薇とも称される美しい赤系水草で、別名レッドリーフバコパとしても知られています。この記事では、初心者でも挑戦できる基本の育成方法から、鮮やかな赤色を引き出す上級テクニックまで、ロタラマクランドラの育て方を完全解説します。適切な環境を整えることで、水槽内に華やかな色彩を加えることができます。
| 名前 | ロタラマクランドラ |
| 育成難易度 | やや難しい |
| 二酸化炭素 | 必須 |
| 低床 | ソイル必須 |
| 肥料 | 必須 |
| 光量 | LED二灯以上 |
ロタラマクランドラの育成環境

最初に結論から書くと、ロタラマクランドラは①二酸化炭素と②ソイル、③強い光、④肥料などの栄養素、これら4つ全てが必要です。
また、フィルターも外掛けフィルターか外部フィルターを推奨します。エアリフト式や上部フィルターは二酸化炭素が空気中に逃げてしまうためマクランドラが育ちにくくなります。
私は60センチスリムでロタラマクランドラを育成していますが、co2添加あり、ソイル、外掛けフィルター、強めの水草育成用LEDライト、週に一回液体肥料を添加、という、水草にとって必要な全ての要素を与えています。
一方、二酸化炭素なしだったり、光が不足しているとうまく育たないことが多いです。しかも、二酸化炭素の添加だけでは真っ赤にならないです。葉っぱが緑色になってきたので、液肥を添加してライトを補強してやっと葉の色が真っ赤になりました。
設備さえ補強すれば簡単に増やせる

ただし、ロタラマクランドラの育成は設備さえ整えてあげれば非常に簡単です。二酸化炭素は化学式、ソイルはホームセンターで売られていたメダカ用の黒玉土と赤玉土をミックスしたものです。ライトも高価なものではなく、2灯式の水草育成用LEDライトです。
さらに、液肥もリキダスとハイポネックス(20リットルにつきリキダス1cc、ハイポ3cc)という園芸用肥料なのでとても安価です。ソイルにはイニシャルスティックという水草用固形肥料を埋めていますがこれも非常に安価です。
このように、ロタラマクランドラを育てるためには
二酸化炭素の添加
ソイル(安価なソイルや赤玉土でよい)
水草育成用LED(GEXパワーLEDなど安価なものでよい)
液体肥料(ハイポネックス・リキダスなど園芸用でよい)
これらの設備投資が絶対に必要ですが、逆に設備さえ整っていれば簡単に育てることができます。私も強い光と二酸化炭素、液体肥料の3つを揃えた結果、ロタラマクランドラはボーボーに育っています。
設備さえ投資すれば非常に簡単な水草だと思うのでぜひチャレンジしてみてください。
ロタラマクランドラの基本情報と特徴
ロタラマクランドラとは
ロタラマクランドラはミソハギ科キカシグサ属の有茎水草で、学名をRotala macrandraといいます。原産地はインドや東南アジアで、自然界では水辺や湿地帯に自生しています。楕円形から波打つような形状の薄い葉が特徴で、適切な環境下では鮮やかな赤紫色から深紅色に発色します。柔らかな質感の葉は光を透過させ、水槽内で幻想的な雰囲気を演出してくれます。
草体は垂直に水面を目指して伸びる性質があり、後景草として配置するのが一般的です。高さは15センチから40センチ程度まで成長し、環境が良いと多くの脇芽を出して茂みを形成します。グリーンの水草と組み合わせてレイアウトすると、赤と緑のコントラストが美しく映えます。
主な品種と色のバリエーション
ロタラマクランドラには複数の品種が存在し、それぞれ育成難易度や色合いが異なります。通常品種やグリーン品種は比較的育てやすく、初心者にも挑戦しやすいですが、斑入り品種やミニ品種は上級者向けとされています。通常品種は鮮やかな赤色を呈し、グリーン品種は黄緑から赤みを帯びた色合いに変化します。
ミニゴールドやバリエガータなどの希少品種は、より繊細な管理が必要となりますが、その分独特の美しさがあります。品種によって葉の形状や大きさも微妙に異なり、複数の品種を組み合わせてレイアウトすることで、より奥行きのある水景を作り出すことができます。
ロタラマクランドラ育成に必要な環境条件
水質と水温の管理
ロタラマクランドラの育成には、水質管理が非常に重要です。最適な水質は軟水で、KH(炭酸塩硬度)が3未満の環境が理想的とされています。通常品種やグリーン品種であればKH8程度まで許容できますが、難易度の高い品種はできるだけ低いKH値で育てる必要があります。pH値は弱酸性を維持することで、より美しい赤色を引き出せます。
水温は26度前後が適温で、急激な温度変化には弱い性質があります。特に水換え時の温度差には注意が必要で、乱暴な換水を行うとダメージを受け、数日後に溶けるように枯れ始めることがあります。水温変化は1度から2度以内に抑え、ゆっくりと新しい水を投入することが大切です。
| 水質項目 | 推奨値 | 備考 |
|---|---|---|
| KH(炭酸塩硬度) | 3未満 | 通常品種はKH8まで可 |
| pH | 弱酸性 | 高いと赤みが薄くなる |
| 水温 | 26度前後 | 急変に注意 |
| マグネシウム濃度 | 約10ppm | 美しく育てるコツ |
照明とCO2添加の重要性
ロタラマクランドラを美しく育てるには、高光量の照明とCO2添加が必須条件となります。光量が増えるほど濃い赤色になる特性があり、低光量では黄色から薄いピンク程度にしか発色しません。60センチ水槽であれば2550ルーメンから3000ルーメン以上、45センチ水槽では1500ルーメンから2000ルーメンが理想的な光量です。
CO2添加についても、安定した濃度を維持することが重要です。極端に高い濃度は必要ありませんが、CO2濃度が不安定な環境には適していないため、添加量を一定に保つ必要があります。目安としては1秒から2秒に1滴の添加量から始め、水草の成長や気泡の出方を観察しながら調整します。点灯時間は8時間から10時間程度確保することで、十分な光合成を促せます。
底床と肥料の選び方
適切な底床材の種類
ロタラマクランドラは肥沃な底床を好む水草で、水草用ソイルを使用すると育てやすいとされています。ソイルは水質を弱酸性に保ち、かつ窒素などの栄養分を豊富に含んでいるため、ロタラマクランドラの生育に最適です。特に栄養系ソイルを選ぶことで、根からしっかりと栄養を吸収でき、健全な成長を促進できます。
ソイル以外では、酸処理された大磯砂やサンディーゴールド、溶岩砂なども使用可能です。ただし、水質をアルカリ性に傾ける底床材は避けるべきで、底床内の根圏環境が育成成否を左右すると考えられています。初心者には水質管理が容易なソイルをおすすめします。
肥料の添加方法とタイミング
環境が良いとロタラマクランドラは成長速度が速いため、肥料切れを起こさないよう定期的な施肥が必要です。液体肥料の定期添加と根元への固形肥料の埋め込みを組み合わせることで、バランスの良い栄養供給ができます。養分が不足すると下葉が落ちやすくなるため、適時補給することが大切です。
KH3以下の軟水環境では、高濃度の液体栄養剤を使用しても問題ありませんが、KHの高い環境では水中からの窒素供給により発育不全が起こることがあります。そのため、硬度の高い水質では窒素を抑えた液体肥料と、栄養系ソイルや固形肥料を併用する方法が推奨されています。根から窒素を供給することが美しく育てるコツの一つです。
| 肥料の種類 | 使用方法 | 効果 |
|---|---|---|
| 液体肥料 | 週1回から2回添加 | 全体的な栄養補給 |
| 固形肥料 | 根元に埋め込み | 根からの栄養吸収促進 |
| 鉄分含有肥料 | 定期的に添加 | 赤色の維持と色揚げ |
| 栄養系ソイル | 底床として使用 | 窒素などを根から供給 |
美しい赤色を引き出すコツ
高光量と安定したCO2濃度
ロタラマクランドラを鮮やかな赤色に育てるには、光量とCO2の両方が重要な要素となります。高光量とCO2添加ありの環境では、バラのような濃い赤色に発色することが実験でも確認されています。一方、低光量やCO2添加なしでは成長速度が遅く、黄色から薄いピンク程度にしか色づきません。
光の種類も発色に影響を与え、RGB系ライトを使用することでより鮮やかな赤色を引き出せる場合があります。点灯時間も重要で、8時間から10時間程度の日照時間を確保することで、十分な光合成を促し、美しい発色につながります。CO2濃度は安定させることが最優先で、濃度変動はストレスとなり発色不良の原因になります。
鉄分とマグネシウムの補給
赤色の維持には通常の液体肥料に加えて、鉄分を含む肥料の添加が有効です。水中のマグネシウム濃度を約10ppmに維持することが、美しく育てるための重要なコツとされています。鉄分は赤色色素の生成に関与しており、不足すると葉の色が褪せてしまいます。
また、pH値が高いと赤みが薄くなる傾向があるため、弱酸性を維持することも色揚げには重要です。ソイルを使用することで自然と弱酸性環境を作り出せますが、時間経過とともにpHが上昇する場合は、流木やマジックリーフなどでpHを下げる工夫も有効です。栄養バランスと水質管理の両面から、最適な発色環境を整えることが大切です。
トリミングと増やし方
効果的なトリミング方法
ロタラマクランドラのトリミングは、伸び過ぎないうちに定期的に行うことがポイントです。背の高い数本が水面に到達するくらいのタイミングでトリミングすると、水換えの合間の短時間で手入れができます。全体が水面に到達して枝垂れた状態になってしまった場合は、一度全部短くカットしてから2段階に分けて調整する方法が効率的です。
トリミングには主にピンチカットと差し戻しの2つの方法があります。ピンチカットは伸びた茎をカットする方法で、これにより脇芽がたくさん出て密度の高い茂みになります。カット位置は切り口を隠せる場所を選び、次回トリミングをイメージした位置で切ることで、美しい草姿を維持できます。下草が劣化してきたら健康な葉に植え替えることで、腐敗やコケの発生を防げます。
差し戻しとピンチカットによる増殖
ロタラマクランドラの増やし方は、差し戻しとピンチカットによる脇芽の利用が基本です。10センチから15センチ以上に成長してからトリミングして移植すると、成長が良好になります。あまり短いうちにトリミングして移植しても、根付きが悪く成長不良を起こすことがあります。
差し戻しは草体のほぼ真ん中でカットし、上部を底床に植え直す方法です。差し戻した株は比較的根付きやすい特徴があります。一方、カットした株側から脇芽を出させる場合は、2節から3節以上を残してカットすることが重要で、根元で切ってしまうと脇芽が出ないことがよくあります。適切なトリミングを繰り返すことで、密度の高い美しい群生を作り出せます。
よくあるトラブルと対処法
下葉の劣化と枯れへの対策
ロタラマクランドラでよく見られるトラブルが、下葉の劣化や枯れです。養分不足や光量不足が主な原因で、特に密植している場合は根元まで光が届かず、下葉が枯れやすくなります。定期的な液体肥料の添加と、適度な間引きによる光の確保が対策として有効です。
古い葉や損傷した葉は早めにカットすることで、新しい成長のためのスペースが確保され、コケからも水草を保護できます。水換え時の温度差による枯れにも注意が必要で、急激な環境変化は数日後にダメージとして現れることがあります。根元が密集しすぎないように差し戻しを調整し、縦に真っすぐ育てることで、下葉まで十分な光を届けることができます。
コケの発生を防ぐ方法
ロタラマクランドラは成長が遅いと苔の被害を受けやすい水草です。高光量とCO2添加により成長を促進させることが、最も効果的なコケ対策となります。成長が活発な水草は新陳代謝が良く、コケが付着しにくい環境を作り出します。
コケが発生してしまった場合は、水換えを定期的に行い、余分な栄養分を除去することが基本です。水換えは水槽の3分の1から4分の1程度を、塩素中和剤のみで行い、その他の栄養分は添加しません。古い劣化した葉はコケに対して弱いため、早めに除去することでコケの繁殖を抑えられます。リン酸塩除去剤の使用やヤマトヌマエビなどのコケ取り生体の導入も補助的に有効です。
ロタラマクランドラの入手方法
ロタラマクランドラは人気がある水草ですが、維持が難しいため、ホームセンターや小規模のアクアショップでは扱っていないことが多いです。一方で大きめのアクアショップや水草に力を入れているお店では必ず扱っています。
ロタラマクランドラの値段
ロタラマクランドラはやや高価です。1000円から2000円前後で販売されています。ヤフオクなどネット通販ではもっと安く買えることがあります。
参考文献
ロタラ・マクランドラの育て方 – THE 2HR AQUARIST JAPAN
ロタラ・マクランドラ(レッドリーフバコパ)の失敗しない育て方
ロタラ マクランドラ [ordinary-aquarium]


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